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Pixar社のOpenSubdiv

Subd_ring

DAZ Studio 4.6ではPixar社がオープンソース化したテッセレーション技術、OpenSubdivが搭載されており、SubD化した時こちらがデフォルトで使用されるようになりました。従来のものはCatmark(Legacy)という名前に変更になっています。

OpenSubdivは、ポリゴンを構成する辺と頂点に独立したウェイトを設定することによって、ポリゴンを再分割したときの平滑化の度合いを調整することができるのが特徴です。これによって、滑らかな曲面を作成しつつも部分的に鋭角辺を残すことが可能となり、フィギュア全体のポリゴン数を少なく抑えることができるというわけです。つまり、ローポリモデルに使用してこそ真価を発揮する技術なのです。

Pixarは映画などに使用するCGアニメーションを作成する会社ですから、ポリゴン数を少なくすることは膨大な計算時間の短縮につながり、製作コストを抑えることに直結するというわけですね。

この技術がDAZ Studioに搭載されたということは、やはりローポリであるGenesisに使用することを念頭においているのだろうと思っていましたが、その後にリリースされたGenesis2はGenesisよりもポリゴンが増えていますので、どちらかといえばハイポリ回帰ではないかと思われます。何のために実装したのかいまひとつ不明ですが。(笑)

それはともかく、まずはOpenSubdivを使うとどうなるのか見てみることにします。

Bubba01aこちらはKen1171氏のChibi Bubbaです。Content Paradiseで無料で配布されています。極端なローポリフィギュアですので、今回の実験には最適です。左はオリジナル、右がSubD化したモデルになります。このようにポリゴンで構成された角がとれ、やすりで削ったように丸くなります。形状は滑らかになりますが、全てが丸くなるのでメリハリが失われてしまっています。


Bubba03OpenSubdivを使うとどうなるか見てみましょう。こちらの絵は、左足(向かって右側の足)の靴を構成する辺にウェイトを設定してみました。右足はウェイトなしです。単純に丸くなっただけでなく、元のモデルの雰囲気が形状に残っていますね。ウェイトを設定することで元の形状がある程度残せる技術がOpenSubdivなのです。


Cube01ウェイトを設定するには、Polygon Group Editorツールを使用します。サンプルとして、Cubeを1つ作成してSubD化し、これにウェイトを設定してみます。


Cube02Subdivision Levelを上げていくと、立方体の角がとれて球に変わります。黒いラインが元ポリゴン、グレーのラインは再分割したポリゴンです。


Cube03Polygon Group Editorに切り替えると、Tools Settingsタブの内容がポリゴングループ編集用に変わります。SubD Weighting[ALPHA]を選択して、ウェイト編集画面を表示しましょう。この状態で、立方体(今は球ですが)のポリゴンを選択すると、辺(Edge)および頂点(Vertex)に設定されたウェイトを見ることができます。


Cube04SubD Weightingパネルの辺または頂点をマウスでクリックすると、画面上の対応する辺または頂点に赤い色で目印がつきます。これを見ながら、ウェイトを適用したい部分を選ぶことになります。


Cube05辺または頂点が決まったら、パネル内の該当する項目をダブルクリックすることで数値を入力できるようになります。試しに10と入力してみます。


Cube06すると、このように頂点が再分割前の位置に移動し、そこを取り囲むポリゴンが滑らかに引き伸ばされて、いわゆる「涙形」になりました。このように、頂点にウェイトを設定すると、再分割時の頂点移動量を少なくすることができます。


Cube07辺に対してウェイトを設定すれば、辺の鋭角の度合いを決めることができます。SubD化するとドーナツ状になってしまう図形でも、円周に沿った辺にウェイトを設定することで、このように元々の形状を保ったまま滑らかにすることができます。


このように、OpenSubdivはまさにローポリメッシュのために存在します。うまく使えば、ローポリでもアップに耐えられるディテールを持たせることが可能です。古いPropなどはローポリのものが多いので、そういう小道具に使ってみるのも面白いかも知れませんね。(´∀`*)

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コメント

き、、、きづかなかった、、、

投稿: gonzou | 2013年7月 3日 (水) 11時43分

gonzouさん、コメントありがとうございます。
4.6で実装された新機能ですが、これがなかなか使えます。ぜひ応用してみてください。(´∀`*)

投稿: とうふ | 2013年7月 3日 (水) 21時12分

C4Dでモデリングに使っていて、いつもハイポリにしてからエクスポートしてたんですが、これならローポリのままいけますよね。

情報ありがとうございます。

投稿: nano_146 | 2013年7月 9日 (火) 01時25分

nano_146さん、コメントありがとうございます。
この機能を使うと簡単なPropはローポリですむので、モデリングがとても楽になりますよね。サブディビジョンウェイトの設定方法がまだアルファ版で、ポリゴンを1つ1つ選択して設定しないといけないのが難点ではありますが・・・(;´▽`A``

投稿: とうふ | 2013年7月 9日 (火) 07時45分

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