« CyclesでSSSを使う | トップページ | Genesis2とVictoria6が登場 »

DAZ Studio 4.6のガンマ補正

DAZの公式サイトで、DAZ Studio Proの次期バージョンがオープンベータテストに入っています。このベータ版は誰でもダウンロードして試すことができますが、DAZ Studio 4.5との共存はできません。入手方法についてですが、過去にベータ版を取得したことがある人はMy AccountのProduct Libraryからダウンロードできます。未取得の人は製品ページから$0で購入することができます。

私が特に注目している機能は、OpenSubdivの搭載とガンマ補正の追加です。OpenSubdivはPixar社が権利を所有するテッセレーション技術ですが、昨年オープンソース化してライセンスフリーで利用可能になりました。頂点や辺に重み付けを行うことで、ディテールを残したままポリゴンを詳細化することが可能になります。これにディスプレースメントマップやノーマルマップを組み合わせることで、高詳細な3Dモデルを少ない計算量でアニメーションさせることができるという仕組みです。(4Gamer.netさんの詳細記事はこちら

Threeballsもうひとつの目玉はガンマ補正の対応です。今までは出力ガンマのみの対応でしたが、このバージョンからは入力ガンマも調整できるようになったため、色ずれに悩む心配がなくなります。左の画像を見ると一目瞭然ですが、ガンマ補正なしの場合はDiffuseのグラデーションがくすんだように暗くなっており、特に光沢部分において色ずれが発生しています。

これまでは、おそまきさんの煤払いスクリプトを利用してガンマ補正を行うことで回避できていましたが、次のバージョンからはこれをD|S本体で行うことができるということです。


以下、実際にガンマ補正を適用する手順をご紹介します。

David_g01まず、普通にシーンをセットアップします。ライティングはオーソドックスな三点照明で、フィルライトとしてUberEnvironment2を使用しています。これをガンマ補正なしでレンダリングすると、このような感じになります。


David_g02ガンマ補正を有効にします。Render SettingsタブのAdvancedの中に、Gamma Correctionという項目があるので、これをOnにします。その下のGammaにはWindows環境での標準ガンマ値である2.2を指定します。


David_g03この設定でレンダリングした結果です。暗すぎた影が明るくなり、テクスチャの色合いもライティングによる色ずれがなくなり、テクスチャ本来の色調でレンダリングされるようになりました。ただし、肌の光沢が失われています。これはスペキュラマップに対してもガンマ補正が適用されているためで、暗いテクスチャだと補正によって光沢がほとんど見えなくなってしまいます。


David_g04これに対応するため、D|S4.6ではテクスチャ毎にガンマ値を指定することができます。テクスチャのガンマ値を指定するには、テクスチャのプルダウンメニューからImage Editorを選びます。


David_g05Image Editorの下部にGammaを指定するスライダがありますので、ここで適切なガンマ値を設定します。0だとシステム既定のガンマ値(2.2)が使われます。スペキュラマップやバンプマップのような白黒画像の場合、明度のスケールを直線的なグラデーションで作成してあることが一般的ですので、ここはガンマ値を1.0に設定しておきます。


David_g07これで光沢が出るようになったので、お好みでマテリアルを調整していきます。私の場合はSSSの色調と強さを変更し、スペキュラを明るめに設定しなおしました。照明にメリハリが欲しい場合はUberEnvironmen2のContrastやIntensityも調整します。


以上がガンマ補正の手順です。テクスチャのガンマ値はテクスチャ単位ですので、他の部位で同じテクスチャを共有している場合はガンマ値も共有されます。

|

« CyclesでSSSを使う | トップページ | Genesis2とVictoria6が登場 »

DAZ Studio Tips」カテゴリの記事

コメント

初めて書き込みさせていただきます。
最新ベータ版でガンマ補正を試していたのですが、全体が明るくなるだけで逆にメリハリが失われたような気がしていました。

スペキュラマップやバンプマップの調整は全く思いつきもしませんでしたので、大変参考になりました。

ありがとうございます。

投稿: Cyawcat | 2013年4月30日 (火) 14時31分

Cyawcatさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
テクスチャ毎のガンマ値指定は私も最初気がつかなかったのですが、更新履歴を見たら方法が書いてありました。
ベータ版なので正式な解説がなく、新機能は手探りで使うしかないですが、それもまた楽しみの一つです。(´∀`*)

投稿: とうふ | 2013年4月30日 (火) 19時30分

遅ればせながら私もベータ版インストールしてみました。
今回は無料ソフトとは思えないくらい高度な機能を入れてきましたね。

ガンマ補正機能はスペキュラの大きさを保ってくれるのが助かります。これに適したライトやサーフェイスの設定を調整するのが大変そうですけど。ともあれ標準でサポートされたことはよかったです^^

投稿: Kotozone | 2013年5月 1日 (水) 02時22分

Kotozoneさん、コメントありがとうございます。
今回のアップデートは本当に盛りだくさんで、リリースが楽しみです。マテリアル調整は面倒ですけど、Poser→D|Sでも調整が当たり前だったので、慣れっこになってしまってあまり苦になりませんでした。(笑)
ポーズプリセットとマテリアルプリセットが階層化されるようですが、どのへんが便利なにかがいまひとつ不明です。(;´▽`A``

投稿: とうふ | 2013年5月 1日 (水) 20時15分

いつもお世話になっておます。
お昼にDAZのサイトをチェックしていたら、D|S 4.6 Pro(4.6.0.18)としてリリースがされていました。いつの間に!?とビックリしましたが^^;

投稿: おーちゃん | 2013年5月16日 (木) 12時53分

おーちゃんさん、コメントありがとうございます。
いきなりリリースされましたね。つい先日リリース候補となるバージョンが公開されたばかりだったのですが、数日でリリースとは驚きです。(;´▽`A``
リリース記念として、Age of Armour氏のSSSシェーダー(ベースのみ)が無料になっていました。トゥーンキャラ用とプラスチック素材用のSSSシェーダーも有料で発売になっていたので、両方とも購入してしまいました。いろいろといじるのが楽しみです。(´∀`*)

投稿: とうふ | 2013年5月16日 (木) 21時29分

私も買ってしまいました^^;

でも、さらにマテリアル調整に頭を痛めそうです。ライトを変えるとマテリアルがw
マテリアルを変えるとライトが、そのうえ
ガンマ調整まで、、レンダラーの選択肢も
増えてきたし、、

ubersurfaceも、pw2も、uber2もほしいですが、、

実際のところ、一つもまともに使いこなせてないwww

心の叫びです。

投稿: gonzou | 2013年5月18日 (土) 01時43分

あ、、質問なんですが、スペキュラマップがないスキンの場合なんか、、いかように対応されるのでしょうか^^;

スペキュラライトを足す?

投稿: gonzou | 2013年5月18日 (土) 01時45分

gonzouさん、コメントありがとうございます。
UberSurfaceはD|S4.6にも標準添付されていますよ。私もいろいろパラメータをいじってみて、どんな効果があるか試しながら覚えました。(;・∀・)

スペキュラマップを使わない場合は、Glossiness(光沢のサイズ)とSpecular Color(光沢の色)、Specular Strength(光沢の強さ)の設定だけで大丈夫です。

投稿: とうふ | 2013年5月18日 (土) 08時55分

とうふさんこんばんはっ!

全然違う記事にごめんなさい。
Pluginが使えるようになりました!

何度も色々教えていただいてありがとうございました!
感謝します!
ありがとうございます!

またよろしくです~♪

投稿: 天川和香 | 2013年6月18日 (火) 00時41分

天川和香さん、プラグインが使えなかった問題も無事に解決されたようで、何よりです。ブログのほうも楽しく拝見させていただいてます。(´∀`*)

投稿: とうふ | 2013年6月18日 (火) 20時13分

はじめまして

昔の記事に載せてあった「V4-Gradeschooler」を探してるのですが作者さんのHPでみると消えてるようでした(T-T)もし豆腐さんが持ってるであればコピーしたものをいただだけませんでしょうか?

投稿: ぱらちゃん | 2013年6月20日 (木) 02時08分

ぱらちゃんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
V4-GradeschoolerはJasmine Skunk氏がShareCGにて配布していたものですが、第三者である私が再配布することは著作権の制約があるため、できません。ごめんなさい。
Jasmine Skunk氏のアカウントはShareCGに残っており、まだ活動されているようですので、ShareCGのメールで再配布をお願いしてみてはいかがでしょうか。(´・ω・`)

投稿: とうふ | 2013年6月20日 (木) 08時32分

作者さんにメールしました。

ありがとうございます。

ところでdazでこんなもん見つけたのですが
これは有料版みたいなもんかな?

http://www.daz3d.com/v4-shape-of-a-woman

投稿: ぱらちゃん | 2013年6月20日 (木) 15時35分

私は未購入ですが、フィギュアの頭身を自由に変更できるモーフセットのようですね。V4 GradeschoolerのほうはMorphs++のパラメータ変更のみで作成されているようで、オリジナルのモーフシェイプは使われていませんでした。それもある意味すごいですが・・・。(;´▽`A``

投稿: とうふ | 2013年6月20日 (木) 21時32分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« CyclesでSSSを使う | トップページ | Genesis2とVictoria6が登場 »