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和を以って貴しと為す

今回は3Dの話題ではないです。興味のない人はスルーしてください。(;´∀`)

いろいろとお騒がせな話題で報道を賑わせている阿久根市長。そのリコールが成立したようです。私自身はまったく縁のない話なんですが、翻弄されている住民の方はどんな気持ちでこの結果を受け止めているのでしょうか。

「和(やわら)ぐを以って貴しと為す」は8世紀に編纂された日本書紀の中の、聖徳太子の十七条憲法に出てくる言葉です(聖徳太子という人物については近年その存在が疑問視されつつありますが・・・)。 これは決して「馴れ合い」をよしとする意味ではなく、「徹底的に議論して、皆が納得する結論を得よ」という意味だそうです。

最近のニュースを見ていると、私の中でこの言葉が脳裏に浮かぶことが多くなりました。私は政治や経済に関しては全くの素人ですので、国や地方が行う政策についてはこのブログで取り上げるようなことはありません。でも最近の私たち日本人は、もう一度この言葉と向き合ってみる必要があるのかも知れません。

今の日本の閉塞感は、長期にわたる経済の停滞とデフレによって、だんだん心が貧しくなってきていることが原因ではないかと思います。この閉塞感を打破するために、世の中はヒーローを求めているのかも知れませんね。「この人なら何か変わったことをしてくれそうだ」、「あの人なら何かしてくれるかも知れない」、そういった期待が根底にあるんでしょう。

でも、政治家を選ぶときには注意が必要です。変化を期待して安易に投票してしまうと、仮に失敗したらその損害は有権者かかぶらないといけなくなるわけですしね。特に国政の場合には、失敗すると10年や20年では取り返せないぐらいの影響が残ることにもなりかねません。

阿久根市に限らず、最近は大阪府や名古屋市でも首長vs議会の対立の構図が生まれ、混乱がおきています。これらの自治体に共通するのは、「議論する姿勢が見えない」こと。特に首長が自身の考えを頑なに貫き通し、反対する者はすべて敵とみなして対立の姿勢を鮮明にする。そうすると面白がってマスコミがとりあげるものだから、首長の支持率もアップし、ますます対立は深刻化していくという構図です。なんか小泉劇場を思い出しますね。(笑)

まぁ小泉元首相についての評価は賛否両論あると思いますが、いわゆる劇場型政治の裏でやるべきことはきちんとやっていましたし、しっかりと議論もしていました。実際に景気も回復基調に乗っていましたので私自身は肯定的に評価しています。

でも、いま劇場型政治を繰り広げている人たちの場合は、パフォーマンスのみに力を入れていて、肝心の議論が全くされていないと感じるのですよ。小泉さんの手法を形だけ真似たような感じです。そういう人に限って「民意」という言葉を多用したがる傾向にあるようですが。(;´Д`)

私たち有権者は政治や経済に関して熟知している人はごく少数です。(私も含めて)ほとんどの人たちは素人なんですね。そのため、能力を持った「私たちの代理人」を選挙で選んで議会に送っているわけです。その議会を軽視するということは、私たち有権者を軽視しているのと同じことですよね。議会も「民意」なわけです。

市長も選挙で選ばれたわけですので、それもまた「民意」です。だからといって、もう一方の民意である議会を無視していいことにはならないですよね。人の考えは十人十色ですので、反対意見も当然出てきます。いろいろな角度から政策を見つめなおし、十分に議論をした上で、修正すべきところは修正し、皆が納得する形で実行に移す。これが民主主義だと思うんですよ。

「和をもって貴しと為す」。阿久根市の皆さん、投票前にこの聖徳太子の言葉をもう一度考えてみてはいかがでしょうか。

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