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まじめにポートレート(前編)

Anan_kintaro

今回は「DAZ Studioの無料部分だけを使ってリアルなポートレートを作れないか」というテーマで行きたいと思います。ポートレートというのは人物画のことで、まぁようするに一人の人物が中心に描かれてさえいれば、それが写真であろうが絵画であろうが初音ミクであろうが全部ポートレートなんですけど。(;´∀`)

私はいつもahEnvironmentとDistant Light1個でお手軽にレンダリングしてますけど、こういう手抜きは屋外の景色だとそこそこリアルな雰囲気が出るんですが、室内のシーンだと非常に違和感が出てしまうものです。スタジオのような場所で撮影した感じを出すには、やはり基本に戻らないとだめなようです。

今回は前編として、YamatoさんのAnAnを使って、キーライトの設置とマテリアルの調整までを行いたいと思います。ライティングは基本となる三点照明を応用する形で行います。(三点照明については過去記事に書いてありますのでそちらを・・・)

Lightall

こちらが今回使ったライトの配置です。けっこうな数を使っているように見えますけど、実は三点照明そのままです。イメージどおりの光の当たり方にするには、どうしてもライトを複数設置する必要が出てきてしまうところが3DCGのつらい所です。


Ptr_keylight

まず、背景とフィギュアをロードしたらキーライトを1つだけ設置します。モデルを斜め上から照らすように配置するのが基本です。今回はスポットライトを1灯、このように配置してみました。


Tentenskinshad

この状態でマテリアルのパラメータを調整します。調整箇所は基本的にDuffuse(拡散)、Specular(光沢)、Ambient(環境光)のみです。肌の場合、テクスチャによっても異なりますが、一般的にはこのように設定します。Lighting ModelはSkinに設定します。

なぜこのような配色にするかですが、肌というのは完全不透明ではなく、皮膚の下に浸透した光が筋肉や血液などに拡散した色が組み合わさり、とても複雑な見え方をするためです(3DCGではSubsurface Scatteringという技法でこれを表現できますが、今回は使いません)。

Ambientにわずかに赤を設定することで、光のあたらない部分が完全に黒ではなく、赤みを帯びた色にすることができます。しかし、このままでは光の当たっている部分にまでAmbientの赤が加算されてしまい、全体的に赤っぽい肌になってしまいます。ですからDiffuse Colorを赤の補色(水色)にすることで、光の当たっている部分に加えられたAmbientの赤を取り除いて、本来のテクスチャの色が出てくるようにしているわけです。

補色というのは、光の三原色であるRGBのカラーチャートで、白をはさんだ対角に位置する色のことで、足すと白になる色のことです。光の三原色では、「赤+青+緑=白」ですので、赤の補色は「青+緑=水色」ということになります。

さらに、ここではSpecularにも水色を設定しています。Specularも最終的にはDiffuseに加算される形で出てきます。実はAnAnのテクスチャは少し赤っぽい肌色をしているため、ここにも赤の補色を設定することで光沢を白く見せる効果があるためです。

以上の理由から、マテリアルに設定する値はこれと決まっているわけではなく、使用するテクスチャによって微調整を行う必要があるわけです。気に入った色合いになるまでは、何度も調整→テストレンダを繰り返すことになります。

Ananskingrad

テストレンダするときは、このように影との境目から明るい部分に至るまでのグラデーションの発色と、光沢の色を見るようにします。私の感覚では、女性フィギュアの場合はヘソを中心とした胴体の部分を見ると確認がしやすいです。(人によって違うと思いますが・・・へそフェチではありません(;´∀`))


Ptr_keyonlymodel

ここまでやると、このようなレンダリング結果になります。この続きはまた後日。

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